SILNA minacolo BLOG Vol.4

SILNA minacolo BLOG Vol.4

SILNA minacolo BLOG Vol.3 読む SILNA minacolo BLOG Vol.4 2 分

2026年春コレクションスタート

いよいよ、新たな春の始まり。

毎年、旧正月には必ず訪れる街、ソウル
何度訪れても、驚きと発見が終わることはありません。

次にあったお店がなくなり、新しいブランドが次々と誕生している。
そのスピード感、スケール、空間演出、存在感

聖水、BULE ELEPHANTにて


旅の楽しみ、地元の味

韓国を訪れると必ずいただく大好物は、サムゲタン(参鶏湯)。
若鶏の中に高麗人参やもち米、ナツメ、にんにくなどを詰め、じっくり煮込んだ滋養たっぷりの薬膳スープ。身体の芯から温まり、旅の活力を与えてくれる存在です。

私のおすすめは、

『 百年土種参鶏湯 』

住所:韓国ソウル鍾路区北村路41

そして今回出会ったのは、観光地ではないローカルエリアでの鉄板サムギョプサル。

場所はソウル西側、国会議事堂エリア周辺。
漢江(ハンガン)の南側、永登浦(ヨンドゥンポ)区に位置する、ビジネス街と住宅地が進み、地元の人々が集まった落ち着いたエリアです。
観光客で賑わう中心地とは違い、より日常に近い空気が流れています。

そこで出会ったのが、セリをふんだんにのせた鉄板サムギョプサル。
シンプルでありながら力強い味わいに、思わず唸る美味しさでした。

住所:大韓民国ソウル特別市Gukhoe-daero 34-gil。

食べたいものが多すぎて、お腹が追いつかないほど。


旅するSILNA

旅するSILNAは、毎回が刺激的なリサーチの連続。

現代と歴史が共存する街では、
文化、色彩、造形、創造のエネルギーが五感を通して私を強く刺激します。

 

歴史ある場所は、静かに、そして力強いヒントを与えてくれる。
そのインスピレーションを、これからもバッグを通して皆様へお届けしていきますのでお楽しみに。


影から生まれたバッグ

SILNA Gold Line – MINA KANEMURA Made in Italy

2026年の幕開けとともに、
SILNAの新たなライン
SILNA Gold Line – MINA KANEMURA Made in Italy を発表します。

このコレクションの原点は、私がミラノで過ごした学生時代にあります。

私はミラノにある美術大学
Nuova Accademia di Belle Arti
(NABA)の大学院 Fashion & Textile 学科の一期生として入学しました。
NABAは、デザインスクールとして世界的に知られる
Domus Academy
の姉妹校でもあります。

修士課程では、イタリアのファッションデザイナー
Romeo Gigli
の指導のもと、色彩や造形の思想、そして服づくりの精神性について学びました。

大学院で最初に出された課題は、
WHO I AM」。

この授業を担当していたのは、イタリアの美術評論家であり文化研究者の
Matteo Guarnaccia
先生でした。

彼はファッション、アート、音楽、サブカルチャーを横断しながらヨーロッパ文化を研究する人物で、特にロンドンのカルチャー史やパンク文化にも精通しています。
ファッションを単なる衣服ではなく、文化として読み解く視点を私たちに教えてくれました。

課題はとてもシンプルなものでした。

真っ白な紙の上に、自分の「影」を一本の線で縁取り、
その内側で自由に自分自身を表現するというものです。

テキスタイル学科に在籍していた私は、服の原点について考えました。

服は布からできている。
布は糸からできている。
そして糸は、動物の毛から生まれる。

その工程こそが、テキスタイルの原点。
そして、すべてのもの、すべての人には「オリジン(起源)」がある。

私はその考えを自分自身の「WHO I AM」と重ね、
テキスタイルの原点であるを用いて、自分の影を意識しながら表現しました。

それは、存在の輪郭をなぞるような作業でした。


その作品を見たロメオ・ジリは、
「コートの裏側に使えば素晴らしい」とトルソーの上で形に起きて見せてもらいました。

その作品を見た
Romeo Gigli
は静かにこう言いました。

「これは、コートの裏側に使えば素晴らしい。」

そしてトルソーの上で、実際に布をあてながら
その表現がどのように服になるのかを形に起こして見せてくれました。

自分の内面から生まれた一本の線が、衣服という立体へと変わる瞬間だった。

その出来事は、私にとって
「思想がファッションになる瞬間」を初めて体感した時間でもありました。

この作品は2012年、ミラノファッションウィーク期間中に開催されたNABAのイベント
「Midsummer NABA Tales」にて発表される。

会場は、ミラノのアートスペース
Assab One

元印刷工場を改装した巨大な空間で、ファッションと現代アートが交差する実験的な舞台として知られる場所だ。

その記憶は、長い年月を経てもデザイナーの原点として残り続けた。

この作品は2012年、
ミラノファッションウィーク期間中に開催された
NABAのイベント
「Midsummer Naba Tales(真夏のナバ物語)」
で発表されました。

会場となったのはミラノ郊外のアートスペース
Assab One

かつての印刷工場をリノベーションした巨大な空間で、
ファッションとパフォーマンス、アートが交差する
実験的な展示が行われました。

このイベントでは、NABA大学院の学生たちが制作した作品が
パフォーマンスとファッションショーの形式で発表され、
観客もその空間の一部として体験する
演劇的なプレゼンテーションとなりました。

廃墟のようなコンクリートの空間の中で、
身体の動きとともに布が揺れ、
衣服が空間の中で生き始める。

当時の映像:

https://www.youtube.com/watch?v=fWZy3SF3cpghttps://www.youtube.com/watch?v=tEhjrP0yzYg

そこには、
単なる服ではなく
思想としてのファッションが存在していました。

その作品は最終的に、修士論文の一部として提出され、
Romeo Gigli から最高得点の評価を受けることになります。


HIKAGE BAG ― 日の影から生まれて

フィレンツェ出張中に訪れたGiardino 
di Boboli(ボーボリ庭園)。

真夏の強い日差しと、木々が湧き出る美しい映像。

あれから長い年月が過ぎました。

ある日、私は白いレザーのバッグの上に落ちる木の影を想像しました。
葉の隙間からこぼれる光によって生まれる、揺れる影の模様。

私はその影を、鉛筆で一本の線として写し取りました。
するとそれは、まるで自然が描いたテキスタイルのように見えたのです。

バッグの上に残る影。

そしてそのバッグを持った人が旅をすることで、
その影は世界のさまざまな場所へと広がっていく。

ひとつの源から生まれた影が、
世界中へとつながっていくイメージ。

そのイメージは、学生時代に向き合った
「WHO I AM」という問いと静かに重なりました。

私たちはそれぞれ異なる場所で生きながら、
どこかで同じ起源につながっている。

その思いを形にしたのが、
SILNA Gold Line – MINA KANEMURA Made in Italy です。

バッグは単なる物ではありません。

それは、持つ人の時間や記憶とともに生き、
旅をし、世界とつながっていく存在です。

ミラノで学んだ思想と、
長い時間をかけて育まれてきた感覚。

そのすべてを、このバッグに込めました。

自然の中に現れる、生きた影の輪郭を、私は自分の手で丁寧にすくい取ります。

その線は、やがてイタリアの職人たちへとバトンが渡され、
長い時間をかけて培われてきた技術の中で、
バッグという形へと仕立てられていきます。

数々のハイブランドを手がけてきたイタリアの工場で、
その感性と技術が静かに重なり合い、
ひとつのバッグが完成します。

感性から始まり、職人の手へ。
そしてまた誰かの手へと渡っていく。

世界中のさまざまな場所で、光と影が重なり、新しい表情を生み出していく。

そのイメージは、やがてバッグという形となり
SILNA Gold Line – MINA KANEMURA Made in Italy
として結実した。

影から生まれた線は、再び世界へと広がっていく。

その作品販売は、今月2026年3月25日、松屋銀座にて
ついにお披露目です。


BANZAI BAGの誕生

もう一つの新作は、「私自身の影」をそのままバッグに。

胴体を担ぐぐとバッグに。


手を結べばリボンに。


ボタンを外したら長さ調整ができ、肩掛けから斜め掛けへ。

両手が自由になるため、お子様と手をつないだり、自転車に乗る時にも便利です。
荷物を床に置けない場面では、腕を結んで言うことも可能です。
頭をお辞儀させると、自然と蓋になるデザイン。

シンプルな造形の中に、幾通りもの表情と機能を盛り込みました。

両手を広げて誕生した、
BANZAI BAG。


POP UP EVENT INFORMATION

松屋銀座
3階 POP UP EVENT SPACE
2026年3月25日(水)― 3月31日(火)

神戸大丸
1階 POP UP EVENT SPACE
2026年6月3日(水)― 6月9日(火)

イタリアで培った色彩感覚と、
レザーという素材がもつ豊かな表情。
日常の中にそっと寄り添いながら、
持つ人の感性を静かに引き立てるバッグたちが並びます。

バッグは、ただ物を入れるためのものではなく、
その人の時間や記憶を運ぶ、小さな器のような存在。
SILNAのバッグが、
皆さまの日常にささやかな高揚をもたらしますように。

今回のポップアップでは、
実際にバッグを手に取り、
レザーの質感や空気感を感じていただける
特別な時間をご用意しております。

実際に手に取って、質感や空気感を感じていただける時間を、

春の始まりに。

新しいコレクションとともに、皆様にお会いできますよう、

心より楽しみにお待ちしております。